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クローン病患者さんのための外食・コンビニ活用法

クローン病患者さんのための外食・コンビニ活用法

【監修】管理栄養士 中山優子氏

クローン病患者さんの
食事について

クローン病患者さんは消化管に炎症が生じている状態なので、胃や腸に負担をかけない食事が大切です。また、症状が落ち着いているときは食事のタイミングをきちんと守りながら1日3食しっかり食べて腸のはたらきを乱さない食生活が理想です。
ここでは身近にあるコンビニや外食チェーンなどで患者さんが活用できる献立やレシピを紹介いたします。工夫をしつつ、たまには手抜きをして、食事が苦痛にならないように楽しみながら生活をしていきましょう。

気を付けたい
食事のポイント

クローン病患者さんは、症状が落ち着いているときは無理のない範囲で通常の食事で問題ありません。

活動期と呼ばれる症状が強いときは、「低脂肪・低残渣[ていざんさ](食物繊維が少ないもの・消化のしやすいもの)・低刺激・高タンパク・高カロリー」になるように心がけましょう。また、下痢や食欲不振で必要な栄養素が不足しがちになることもあるので、体調に合った食事を摂るようにしましょう。自分がどのような食事を摂ればいいのか分からないときは医師や栄養士に相談してみましょう。

食事で気を付けたいポイント

・炎症や発熱によってカロリー消費量が増えて、体重が減少してしまうことがあるので、きちんと食事を摂る。
・高脂肪食は下痢を悪化させることがあるため、過剰な摂取には気を付ける。
・症状が強いときは消化管が狭くなっていることがあるため、食物繊維の多い食べ物は控える。
・香辛料などの刺激物やコーヒー、アルコール類などは症状が強いときには摂取しない。
・腸の修復や体力を保つために、高タンパクのたまごや大豆製品、魚類やささみなどは積極的に摂る。

高たんぱく食品のイメージ

自分の体のことを知ろう

クローン病患者さんは、食事摂取量の低下や腸管の炎症によるエネルギー消費量の上昇、制限する必要のない食品を制限することで低栄養に陥るケースがあります。必要なエネルギーを摂取して体力の維持に努めましょう。また、やせ過ぎになると体力の低下にもつながるので自分のBMIなどを確認しながら生活してみましょう。

成人の1日の必要エネルギー量の計算方法

30~35kcal × 適正体重(kg)=1日の必要エネルギー量

適正体重の計算方法

身長(m)× 身長(m)× 22 = 適正体重(kg)

BMIの計算方法

体重(kg)÷[身長(m)× 身長(m)]=BMI値(肥満度を表す国際的な指標)
18.5未満:低体重(やせ)、18.5~25未満:普通体重、25以上:肥満

*クローン病の診療ガイド第3版. NPO法人日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)編. 文光堂, P129, (2021)

栄養素の
バランスについて

炭水化物・タンパク質・脂質の3種類の栄養素は、身体のエネルギーとなることから「エネルギー産生栄養素」と呼ばれています。また、ビタミン・ミネラルは体内の正常な機能の維持・調節などに必須です。
バランス良く栄養素を摂取するためには、主食・副菜・主菜・その他の食品をバランス良く食べることがポイントとなるでしょう。